タイヤに釘が刺さる確率はズバリ何%?パンクの原因と保険に代わる対策

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タイヤに釘が刺さる確率は、何パーセントなのでしょうか?

イタズラで釘を刺さしてパンクさせたという報道などもあり、パンクのリスクが気になります。

車両保険に入っていれば安心…と思っている方も多いかもしれませんが、実はタイヤの交換費用は保険でカバーされないケースがほとんどです。

この記事では、タイヤに釘などの異物が刺さる確率やパンクの原因を解説し、車両保険に頼らず安心できる対策をご紹介します。

タイヤはクルマの安全を支える重要なパーツ。

パンクのリスクをしっかり把握して、適切に備え、安全安心なクルマライフを楽しみましょう。

この記事にはプロモーションが含まれています。

この記事のまとめ

  • パンクの発生確率
    • タイヤ交換後3年以内にタイヤに釘などの異物が刺さる確率はズバリ約22%!
    • イタズラによるパンクは、原因全体の5%だが、発生リスクを認識しよう。
  • タイヤに釘などが刺さった際の対処法
    • タイヤに異物が刺さっても、急に空気圧が低下しないなど、気付かないことも。
    • 釘が刺さったまま走り続けると、タイヤ交換が必要となる。
    • パンクの初期対応ではロードサービスを呼ぶことが最重要
    • パンク補修キットは使わずに済めば使わないのがベスト
  • パンクの際の車両保険
    • タイヤは消耗品と判断され車両保険は使えない。
    • 事故や盗難でクルマに被害があれば保証される。
  • タイヤのパンクへの対策
    • 「タイヤパンク保証サービス」が有効
目次

1 タイヤがパンクする原因

タイヤがパンクする原因はさまざまです。

原因別に見ていきましょう。

1-1 タイヤ交換後3年以内にタイヤに釘などの異物が刺さりパンクする確率は約22%!

タイヤを交換してから3年以内に釘などの異物が刺さりパンクする確率は、以下のとおりと推定されます。

タイヤ交換後3年以内にタイヤに釘などの異物が刺さりパンクする確率:約22%

この数値は、株式会社カーフロンティアが行った2018年の調査結果を基に推定したものです。

カーフロンティアによる調査結果
画像およびデータ引用:株式会社カーフロンティア

このアンケート調査では、次のような結果になっています。

パンクの経験
あり54%
なし46%
タイヤ購入からパンクまでの期間
1年未満14%
1~3年未満38%
3~5年未満31%
5年以上17%
パンクの原因
釘などの異物78%
タイヤ劣化14%
いたずら5%
事故・その他3%

この調査の結果から、推定できる釘などの異物が刺さりパンクする確率(タイヤ交換後3年以内)が約22%となるわけです。

〔算出根拠〕

  • パンクの経験を持つ人の割合:54%
  • そのうち、タイヤ交換後3年以内にパンクを経験した人の割合:52%(14%+38%)
  • そのうち、釘などの異物が原因のパンクの割合:78%

0.54×0.52×0.78=0.2192

したがって、その確率は約22%となります。

約22%とは、意外に高い確率です。

ドライバーとしては、このようなパンクのリスクをしっかり把握して、備えておくことが重要になりそうです。

1-2 タイヤに釘を立てかけるイタズラの実態とリスク

2021年、広島県で非常勤職員が「タイヤに釘を立てかけて発進時に刺さるよう細工」をして、逮捕された事件が報じられました。

当時のツイッターでも話題となっています。

その後も同様の事案が相次いでいます。

例えば、2024年には神戸市で段ボールにネジを仕込む悪質なイタズラが話題となりました。

イタズラによるパンクは全体の5%に過ぎませんが、被害に遭った場合のショックは大きく、心理的負担も伴います。

このようなイタズラを事前に対策することは難しいですが、そのようなことが起こる可能性を常に意識しておくことが大切になります。

1-3 釘などの異物やイタズラ以外の原因

釘などの異物を踏んだり、イタズラされたりする以外のパンク原因には、イタズラ以外にも、以下のようなものがあります(出典:ブリヂストン)。

縁石への接触

タイヤを縁石に擦ったことにより内部のワイヤーが切れてしまったり、ゴムが傷ついて小さな亀裂が生じてしまいパンクに至ることがあります。

空気圧の不足

タイヤの空気圧が不足すると、走行時にタイヤが大きくたわんで変形を繰り返すため、そのまま走り続けると、トレッド面にクラックが生じてパンクにつながることがあります。

ブリヂストンの調べによれば、タイヤの側面を縁石に擦ったりぶつけたりした経験があるドライバーは、全体の6割強にも上るとのことです。

運転中は、縁石に接触しないよう、細心の注意が必要になります。

また、空気圧が不足していると、バースト(タイヤの破裂)の原因にもなりますから、空気圧のチェックは、毎月行うようにしましょう。

「タイヤがパンクする原因」のまとめ

  • タイヤ交換後3年以内にタイヤに釘が刺さる確率は約22%!
  • イタズラによるパンクは、原因全体の5%だが、発生リスクを認識しておくことが重要。
  • その他、縁石への接触や空気圧の不足には注意が必要

2 タイヤに釘などの異物が刺さった場合の対処法

タイヤに釘などの異物が刺さった場合にはどのように対処すれば良いのでしょうか。

2-1 タイヤに釘が刺さっても気づかない理由

釘が刺されば、すぐに気が付くでしょうか?

普段何気なく運転していても、実はタイヤに釘が刺さっているかもしれません。

気付かないうちにパンクが進み、思わぬトラブルに発展することもあります。

なぜ、タイヤに釘が刺さってもすぐに気付かないのでしょうか?

タイヤに釘などの釘が刺さっても気付かない理由は3点あります。

理由①:目視での確認が難しい

釘がタイヤに深く刺さっていると、タイヤ表面と一体化して見えにくいことがあります。特にタイヤの裏側に刺さると、車に装着した状態では確認が困難です。

理由②:空気圧の減少が緩やか

タイヤに釘が刺さっても、釘が一時的に穴を塞ぐ役割を果たすため、空気圧が大幅に低下することはありません。そのため、運転中に異変を感じにくくなります。

理由③:走行中は異音がかき消される

走行中の振動やエンジン音、ロードノイズによって、小さな異音がかき消されてしまい、タイヤの異常を聞き取れないことがあります。

これらの理由から、タイヤに釘が刺さっても、すぐに気づくことは難しいのです。

釘が刺さったまま走り続けるとどうなる?

パンクによってタイヤの空気圧が少しずつ減少します。

空気圧の低下によりタイヤが過度に変形し、内部構造への負荷が増大するのです。

これにより、タイヤ内部のカーカスコード(補強材)が損傷し、ゴム片の発生し、内部で溜っていきます。

そうなると、タイヤのパンク補修では、対応できなくなるため、タイヤを交換することになります

少なくともパンクに気が付いてからは、走り続けることは避けましょう。

2-2 タイヤに異物が刺さった場合の初期対処法

釘などの異物がタイヤに刺さったらどうすればよい?

タイヤに異物が刺さった場合、慌てずに行動することが大切です。

初期対応のポイント4点をまとめます。

ポイント①:安全な場所に車を停める

乗車中にパンクの音がしたり、急激に空気圧が減ったことが分かった場合には、慌てずに、安全な場所に車を停め、ハザードランプを点灯させましょう。

ポイント②:釘などの異物の有無を確認

タイヤの溝を丁寧に確認し、釘や異物が刺さっているかを確認します。この際、タイヤ全体を確認するため、少しクルマを動かして、異物を見逃さないようにするのがコツです。異物を発見しても、空気圧が抜けてしまうため、無理に引き抜かずそのままにしましょう。

ポイント③:ロードサービスを呼ぶ

タイヤの修理や交換が必要な場合は、ロードサービスに連絡しましょう。多くの自動車保険には、ロードサービスが無料で付帯されています。ロードサービスが保険でカバーされない場合でも、JAFなどのロードサービスを呼ぶことが最善です。

初期対応のポイント④:スペアタイヤがある場合には自分で交換しても良い

スペアタイヤがある場合は、自分で交換することも可能です。ただし、その際はスペアタイヤの空気圧が適正かを確認してください。エアゲージがない場合にはタイヤを路面に置いて強く押し、反発力が十分にあることを確認してください。

2-3 パンク補修キットは使わない方が望ましい。

スペアタイヤがない車両には、パンク補修キットが備え付けられているのが一般的です。

しかし、パンク補修キットの使用には3つのデメリットがあります。

デメリット①:補修ができない場合がある

補修キットは小さな穴やトレッド面の損傷にのみ有効です。サイドウォールの損傷や大きな穴には対応できません。

デメリット②:補修箇所の耐久性が低い

補修キットで穴を塞いでも、その部分は元のタイヤの強度を失っており、再び空気漏れを起こす可能性が高くなります。

デメリット③:タイヤの再利用ができなくなる

補修剤がタイヤ内部に付着すると、後の修理が難しくなり、タイヤの再利用が困難になる場合があります。

このため、パンク補修キットの使用は、「最後の手段」と考えるべきです。

その他の手段があるなら、使用するのを控えたほうが良いでしょう。

タイヤに釘などが刺さった際の対処法のまとめ

  • タイヤに異物が刺さっても、急に空気圧が低下しないなど、気付かないことも。
  • 釘が刺さったまま走り続けると、タイヤ内部が損傷し、タイヤ交換が必要に。
  • パンクの初期対応でもっともの重要なのはロードサービスを呼ぶこと。
  • パンク補修キットは、使わずに済めば使わないのがベスト

3 タイヤに釘が刺さった場合に車両保険でカバーされる?

タイヤのパンク、車両保険で補償されると思っていませんか?

タイヤに釘が刺さった場合、多くの方が「車両保険で補償されるのでは?」と思うかもしれません。

しかし、実際にはタイヤのパンクに伴うタイヤ交換費用は多くの損害保険会社で車両保険の補償対象外とされています。

車両保険を付帯されている場合でも、タイヤ(チューブを含みます)に生じた損害は補償対象外となっております。

引用元:チューリッヒ保険会社

これは、タイヤのパンクが「消耗品の自然な損耗」と判断されるためです。

例外的に車両保険でカバーされる場合

ただし、例外的に車両保険でカバーされるケースもあります。

車両保険が適用される3つの例外を押さえておきましょう。

例外①:事故によるタイヤ損傷の場合

自損事故や他車との接触事故でタイヤが損傷した場合は、車両保険の補償対象になることがあります。例:道路の縁石に衝突してタイヤが破損

例外②:第三者による損壊行為

故意に第三者がタイヤに損害を与えた場合(例:悪意による釘刺し)も、車両保険が適用される可能性があります。警察に被害届を出し、保険会社に確認しましょう。

例外③:盗難被害に伴う損傷

車両が盗難に遭い、発見された際にタイヤが破損していた場合なども補償の対象となります。

一般的には上のような例外がありますが、損害保険会社ごとに規定が異なるため、加入している保険内容をよく確認しておくことが重要です。

また、万が一に備えて、詳細を確認できる「保険契約書」や「約款」の保管しておくことも有効です。

タイヤに釘が刺さった場合の車両保険のまとめ

  • タイヤは消耗品と判断され、パンクしても車両保険は使えない。
  • ただし、事故や盗難でクルマの他の部品とともに被害があれば保証されることも。

4 パンク対策としての「タイヤパンク保証サービス」とその有効性

タイヤパンク保証サービスをご存じですか?

タイヤのパンクに伴う交換費用をカバーする「タイヤパンク保証サービス」が、最近注目を集めています。

TIREHOODやホンダの販売店、イエローハット、フジ・コーポレーションなどでこのサービスを行っています。

車両保険でカバーされないタイヤのトラブルに備えるため、こうしたサービスを利用するのも、パンクへの有効な対策となります。

タイヤパンク保証サービスのメリットは、次の3点です。

メリット①:交換費用を補償

通常のタイヤ交換費用は数万円かかることもありますが、パンク保証があればこれを補償してくれます。保証のタイプによっては、パンクしていない他のタイヤも一緒に交換してくれる場合もあります。

メリット②:タイヤ交換費用や配送費も補償される

交換するタイヤを交換店舗に配送したり、交換店舗でタイヤ交換をしたりする費用も補償の対象となるサービスもあります。

メリット③:全国の提携店舗で修理可能

提携店舗であれば、どこでも迅速な対応が可能です。地方に居住している方でも安心です(タイヤフッドの「パンクあんしん保証」の場合)。

例えば、TIREHOOD(タイヤフッド)では、タイヤを購入すると、保証期間が6か月間の無料のパンク補償が付いてきます。

タイヤフッドのパンクあんしん保証
画像引用:タイヤフッドの「パンクあんしん保証」

さらに、550円~2,570円(1本)を支払うことによって、12か月から24か月間に保証期間を延長することができます

このサービスでは、補償期間中にパンクが発生した場合、交換費用が全額補償されます。

また、保証のタイプによっては、1本パンクしても4本を同時に交換してくれる場合もあり安心です。

この記事で触れたとおり、約54%のドライバーがパンクを経験しているというデータを考慮すると、その対策として加入する価値は十分にあるでしょう。

パンク対処法としての「パンク保証サービス」の有効性のまとめ

  • 車両保険でカバーされないので、「タイヤパンク保証サービス」が対策として有効
  • タイプによっては、パンクしたタイヤだけでなく、4本を同時に交換してくれる場合あり。

5 タイヤに釘などの異物が刺さりパンクする原因に関するよくある質問

タイヤに釘やネジが刺さる現象は、路上の異物や走行状況によって引き起こされます。

以下に、よくある質問とその回答をまとめました。

なぜタイヤに釘が刺さるのですか?

タイヤが道路上の異物を踏むと、その重量や走行速度によって釘が押し込まれ刺さります。特に道路の端や工事現場近くでは、釘などの異物が散乱していることが多く、リスクが高まります。

タイヤにネジが刺さる理屈を教えてください。

ネジが道路上に横たわっている場合、前輪がそれを踏むと、ネジが回転して立ち上がり、後輪で再度踏まれるときに刺さることがあります。このように、前輪が異物を跳ね上げ、後輪がそれを踏むことで刺さるメカニズムが働きます。

タイヤに釘が刺さることにスピリチュアルな意味があるという人がいます。本当ですか?

タイヤに釘が刺さることをスピリチュアルな視点で捉える人もいます。このような解釈は個人の信念や考え方によるものです。科学的には、タイヤに釘が刺さるのは偶然や環境要因が原因ですので、物理的な現象です。

タイヤに釘などの異物が刺さってパンクするのは前輪後輪どちらが多い?

一般的に、釘が刺さる確率は前輪より後輪の方が高いとされています。これは、前輪が異物を跳ね上げ、その異物が後輪に刺さるためです。タイヤメーカーもそのようにコメントしています(WEB CARTOP)。

タイヤのパンクを防ぐためには、定期的なタイヤの点検や、道路上の異物に注意を払うことが重要です。

また、車間距離を適切に保つことで、前方車両が跳ね上げた異物を避けることができます。

6 タイヤに釘が刺さる確率・パンク原因・保険に代わる対策のまとめ

この記事をまとめると以下のとおりです。

この記事のまとめ

  • パンクの発生確率
    • タイヤ交換後3年以内にタイヤに釘が刺さる確率はズバリ約22%!
    • イタズラによるパンクは、原因全体の5%だが、発生リスクを認識しよう。
  • タイヤに釘などが刺さった際の対処法
    • タイヤに異物が刺さっても、急に空気圧が低下しないなど、気付かないことも。
    • 釘が刺さったまま走り続けると、タイヤ交換が必要となる。
    • パンクの初期対応ではロードサービスを呼ぶことが最重要
    • パンク補修キットは使わずに済めば使わないのがベスト
  • パンクの際の車両保険
    • タイヤは消耗品と判断され車両保険は使えない。
    • 事故や盗難でクルマに被害があれば保証される。
  • タイヤのパンクへの対策
    • 「タイヤパンク保証サービス」が有効

この記事を書いた人

クルマと共にするライフスタイルを追求するブロガー兼クルマ売買のアドバイザー
クルマがあるからこそ人生は素晴らしい。そんなクルマの魅力を伝えています。

「実際に見て触って使ってみる」をモットーに、カーアクセサリーの選び方やクルマの賢い売り方・買い方に関する情報を発信中。

クルマの売買に関するサポートや記事の監修なども行っています。

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