新型ジムニーノマド(5ドア)が2025年1月30日にデビューしました!
2023年にインドで初公開されてから、待ち望んでいた人も多いことでしょう。
5ドアになったことで、ボディサイズが拡大。
車重も増えたので、「燃費」にどのように影響するのか気になります。
今回、ジムニーノマドの実燃費データを基に、ジムニーノマド(5ドア)の実燃費を独自に予測。
その結果は、MT車で12.90Km/L、AT車で12.06Km/Lという数値でした。
この記事では、その予測と根拠を詳しく説明。
さらに、ランクルやライズなどのライバルと実燃費を比較し、ノマドの燃費性能を評価します。
この記事がノマド購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
(更新履歴)
2025年1月30日:スズキが公表した詳細なスペックを反映
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この記事のまとめ
- ジムニーノマド、その魅力は燃費だけじゃない!
- 実燃費予測
- MT車で約12.90km/L、AT車で約12.06km/Lと予測
- 車重がシエラよりも約100kg増加していることが主な要因です。
- コンパクトSUVとの比較
- 燃費性能は、コンパクトSUVにやや劣る結果
- ジムニーノマドが本格的なオフロード走行を重視した設計のため
- 本格的なクロスカントリー車との比較
- 5ドアのクロスカントリー車の中では、ジムニーノマドが最も優れた燃費性能を示す。
- 結論
- ジムニーノマドは、燃費性能だけでなく、悪路走破性、耐久性、そして独特のデザインなど、多くの魅力を持つ。特に、アクティブなアウトドアライフを送りたい方や、個性的なクルマを求める方にとっては、最高の相棒となるでしょう。
ジムニーノマドについては、こちらの記事もご覧ください。


1 ジムニーノマド(5ドア)の概要
新型ジムニーノマド(5ドア)の燃費を詳しく見る前に、最新情報や基本的なスペックを押さえておきましょう。

1-1 ジムニーノマドの特徴
2025年1月30日にデビューした新型ジムニーノマドの主な特徴は以下のとおりです。
ジムニーノマドは、5ドア化されたことに伴い、ホイールベースと全長がそれぞれ340mm拡大されました。
これにより、外観デザインが変更され、いわゆるロングボディとなりました。
ジムニー譲りの角張ったデザインに、ボリューム感のあるサイドビューが加わりました。

また、室内空間も3ドアのシエラと比較して、大きく拡大しています。
さらに、荷室の容量も増えたことから、シエラに比べ積載性が大きく向上しています。
価格は、MT車が税込265万1千円、AT車が税込275万円となりました。
この価格設定は、既存モデルのジムニーシエラ(JCグレード)と比較すると26~27%の価格アップとなります。
ジムニーノマドの価格については、こちらにまとめています。

ノマドは、シンプルなモノグレード(FCというグレード)となりました。
選べるボディカラーは以下の6色です。
- モノトーンカラー(4色)
- アークティックホワイトパール
- ブルーイッシュブラックパール4
- セレスティアルブルーパールメタリック
- ジャングルグリーン2
- 2トーンカラー(2色)
- シフォンアイボリーメタリック2+ブラック
- シズリングレッドメタリック+ブラック
ジムニーノマドのボディカラーの詳細はこちらの記事をご覧ください。


以上が、ジムニーノマド(5ドア)の最新情報です。
1-2 ジムニーノマドの主なスペック
ジムニー5ドアは、2023年にインドでデビューし、これまで10か国以上で販売されてきたモデルです。
ジムニー5ドア(ノマド)の主なスペック(国内モデル)を見てみましょう。
ジムニーノマド | スペック |
---|---|
ドア数 | 5ドア |
乗員定員 | 4名 |
全長 | 3890mm |
全幅 | 1645mm |
全高 | 1725mm |
ホイールベース | 2590mm |
最低地上高 | 210mm |
車両重量 | 1180kg(MT) 1190kg(AT) |
最高出力 | 102ps(75kW)/6000rpm |
最大トルク | 13.3kgf・m(130N・m)/4000rpm |
種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ |
総排気量 | 1460cc |
燃料タンク容量 | 40L |
トランスミッション | 4AT、5MT |
タイヤサイズ(前後) | 195/80R15 |
最小回転半径 | 5.7m |
ジムニーシエラとの主な違いは次のとおりです。
シエラ(JL・5MT) | ジムニー5ドア(5MT) | |
---|---|---|
全長 | 3550mm | 3890mm |
全高 | 1730mm | 1725mm |
ホイールベース | 2250mm | 2590mm |
車両重量 | 1080kg | 1180kg |
最小回転半径 | 4.9m | 5.7m |
ランプブレークオーバーアングル | 28° | 25° |
積載量(背もたれ上げる) | 85L | 211L |
積載量(背もたれ畳む) | 352L | 332L |
ボディカラー | 11色 | 6色 |
ジムニーノマド(5ドア)のサイズについては、こちらの記事をご覧ください。

ジムニーノマドは、シエラの優れたオフロード性能を継承しつつ、5ドア化によって居住性と利便性を大幅に向上させたモデル。
本格的な4WD性能とスタイリッシュなデザインを両立しており、幅広い層から支持されそうです。
1-3 ジムニーノマドのエンジンと燃費性能をシエラと比較
それでは、ジムニーノマドとシエラのエンジンと燃費性能について比較してみます。
両車ともに1.5Lの4気筒エンジンを搭載
ジムニーノマドとジムニーシエラは、共にスズキの1.5L直列4気筒エンジン(K15B型)を搭載しています。
このエンジンは、従来の1.3Lエンジンから排気量がアップし、軽量・コンパクトな設計が特徴です。
最高出力は105PS、最大トルクは134Nmを発揮します。

燃費性能の差は車重に差による
ノマドとシエラは、駆動方式やサスペンション構造も共通で、走行性能の基本は変わりません。
しかし、ジムニーノマドの車重はシエラより約100Kg重いため、燃費性能ではノマドが若干ですが不利になります。
ジムニーノマドとシエラのWLTCモード燃費
両車のWLTCモード燃費はこのとおりです。
WLPCモード燃費 | MT車 | AT車 |
---|---|---|
ジムニーノマド | 14.9Km/L | 13.6Km/L |
ジムニーシエラ | 15.4Km/L | 14.3Km/L |
WLTCモードとは、実際の運転に近い状況で燃費を測る方法で、市街地や高速道路など、様々な状況での燃費を平均したものです。
ジムニーノマドとシエラは、エンジンや駆動方式、足回りなどは共通ですが、車重が異なるため、燃費性能に差が生じています。
2 ジムニーノマド(5ドア)の実燃費を予測!その根拠を解説
カタログ上の燃費数値は一定の試験条件下で測定されたものであり、実際の走行環境とは異なります。
そこで、ジムニーシエラの実燃費データを参考に、ジムニーノマドの実燃費を予測してみましょう。
2-1 ジムニーシエラの実燃費

ジムニーシエラの実燃費は、ユーザーからの報告を集計した「e燃費」のデータによると、以下のとおりです。
MT車の平均燃費:約13.35km/L
AT車の平均燃費:約12.48km/L
これらの数値は、多くのユーザーのデータから算出された平均値です。
実際の燃費は、個々の運転スタイルや走行条件、地域の気候などによって大きく変動します。
したがって、これらの数値はあくまで参考値として捉える必要があります。
2-2 ジムニーノマドの実燃費予測とその根拠
ジムニーシエラの実燃費を踏まえて、ジムニーノマドの実燃費平均値を次のように予測しました。
MT車の平均燃費予測値:12.90Km/L
AT車の平均燃費予測値:12.06Km/L
ジムニーノマドの実燃費平均値の予測根拠
ジムニーノマドは、シエラに比べて車重が100kg増加しています。
この車重増加が燃費にどの程度影響を及ぼすのかを予測するために、一般財団法人省エネルギーセンターが実施したテスト結果を参考にしています。
テスト内容: 2Lのセダンに110kgの荷物を積載し、燃費の変化を測定
結果: 市街地走行で燃費が3.4%悪化することが確認されました。
ジムニーシエラの実燃費に対して約3.4%の燃費悪化を適用すると、ジムニーノマドの予測実燃費は以下のようになります。
- MT車: 13.35km/L × 96.6%=12.90km/L
- AT車: 12.48km/L × 96.6%=12.06km/L

車重が重くなった分、燃費は少し悪くなってしまうようです。
しかし、実際の燃費は季節、道路状況、運転スタイル、車両のメンテナンス状況など多岐にわたる要因で変動します。
そのため、これらの数値はあくまで参考値です。
3 ジムニーノマド(5ドア)の実燃費平均を他車種との比較
ジムニーノマドは、コンパクトSUV並みのサイズながら、本格的なクロスカントリー車の走破性を兼ね備えたモデルとして注目されています。
そこで、それぞれの代表的なモデルと燃費を比較してみましょう。
3-1 ライズやヤリスクロスなどコンパクトSUVとの燃費比較
まずジムニーノマドをコンパクトSUVと比較してみましょう。
比較対象としたのは、この4台です。
なお、実燃費平均は、「e燃費」のデータによります。
①トヨタ・RAV4 2000cc CVT 4WD
実燃費平均値:約12.38km/L

②トヨタ・ヤリスクロス 1500cc CVT 4WD
実燃費平均値:約12.64km/L

③ホンダ・ヴェゼル 1500cc CVT 4WD
実燃費平均値:約14.20km/L

④トヨタ・ライズ 1000ccターボ CVT 4WD
実燃費平均値:約15.43km/L

そして比較の結果をグラフにするとこのとおりです。

このグラフからわかるように、コンパクトSUVとの比較では、他の車種が燃費性能で一歩リードしている結果となりました。
コンパクトSUVは、燃費性能の向上に力を入れており、ハイブリッドモデルも増えてきています。
一方、ジムニーノマドは、本格的なオフロード性能を重視しており、車体形状も空気抵抗が大きくなるようなデザインとなっています。
そのため、燃費性能はコンパクトSUVに劣ってしまうのは仕方がないところ。
しかし、ジムニーノマドは、悪路走破性や耐久性など、コンパクトSUVにはない魅力を持っています。

このような使い方が可能で、独自の魅力のあるジムニーノマドをコンパクトSUVと比較するのは無理があるのかもしれません。
それでは、同じ魅力のある本格的なクロスカントリー車と比較してみましょう。
3-2ランクルやラングラーなど本格クロカンとの燃費比較
ジムニーノマドと同じ本格的なクロスカントリー車であるこの4台と比較してみます。
なお、こちらも実燃費平均は、「e燃費」のデータによります。
①ジープ・ラングラー・アンリミテッド 2000ccターボ AT 4WD
実燃費平均値:約7.64km/L

②トヨタ・ランドクルーザー250 VX 2700cc AT 4WD
実燃費平均値:約7.21km/L

③スズキ・ジムニー 660ccターボ AT 4WD
実燃費平均値:約12.66km/L
④スズキ・ジムニーシエラ 1500cc AT 4WD
実燃費平均値:約12.74km/L
そして比較の結果をグラフにするとこのとおりです。

このグラフからわかるように、ジムニーノマドは、クロスカントリー車の中では、3番目に燃費が良いという結果でした。
特に、5ドアのクロスカントリー車との比較では、他の車種が大型で重量のあるクルマばかりですので、その差は歴然です。
ジムニーノマドが大型クロスカントリー車の中で優れた燃費性能を持つことがわかりました。
ジムニーノマドは、決して燃費性能だけで選ばれるクルマではありません。
悪路走破性、耐久性、そして独特のデザインなど、他の車種にはない魅力が満載です。アウトドアを楽しむ方や、個性的なクルマを求める方にとっては、最高の相棒となるでしょう。
4 ジムニーノマド(5ドア)の燃費に関するまとめ
ジムニーノマド5ドアの実燃費予測値とその根拠のご紹介しました。
この記事をまとめるとこのとおりです。
この記事のまとめ
- ジムニーノマド、その魅力は燃費だけじゃない!
- 実燃費予測
- MT車で約12.90km/L、AT車で約12.06km/Lと予測
- 車重がシエラよりも約100kg増加していることが主な要因です。
- コンパクトSUVとの比較
- 燃費性能は、コンパクトSUVにやや劣る結果
- ジムニーノマドが本格的なオフロード走行を重視した設計のため
- 本格的なクロスカントリー車との比較
- 5ドアのクロスカントリー車の中では、ジムニーノマドが最も優れた燃費性能を示す。
- 結論
- ジムニーノマドは、燃費性能だけでなく、悪路走破性、耐久性、そして独特のデザインなど、多くの魅力を持つ。特に、アクティブなアウトドアライフを送りたい方や、個性的なクルマを求める方にとっては、最高の相棒となるでしょう。
この記事がジムニーノマド購入を検討されている方の参考になれば幸いです。


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