ジムニー5ドア(ノマド)のカスタム最前線!東京オートサロン2025

東京オートサロン2025の会場風景の画像の上に「ジムニーノマド(5ドア)カスタム最前線の印字

新型「ジムニーノマド」は、ジムニーシエラの5ドア版として、2025年1月下旬に国内発売が発表される予定のモデルです。

多彩なカスタムで知られるジムニーですから、5ドアモデルも新たなカスタムベース車として注目を集めています。

東京オートサロン2025では、海外で販売されている5ドアをベースにしたカスタムカーが展示されました。

そこで、この記事では、今後ジムニーノマドを購入する方の目線で筆者が注目した5ドアのカスタムモデルベスト3をご紹介します。

さらに、ジムニーノマドの発売によって、今後新たに期待されるカスタムの可能性を整理しました。

この記事がジムニーノマドの購入検討や購入後のカスタムの参考になれば幸いです。

この記事のまとめ

〇東京オートサロンで発見したジムニー5ドアの最新カスタム車ベスト3

〇今後期待される新たなカスタムの可能性

拡張された車体サイズを活かしたロングボディならではのカスタム
・オーバーフェンダーやエアロパーツの装着
・大型のルーフキャリアの装着
後席ドアや広い荷室、荷室の段差解消などの新たなカスタム
・後席の快適性向上
・荷室の段差解消
向上した実用性を活かしたアウトドアやファミリーユースカスタム
・キャンプ仕様
・ファミリーカー仕様
・ペットとのドライブ仕様

ジムニーノマド(5ドア)については、こちらの記事もご覧ください。

目次

1 ジムニー5ドア(ノマド)とは?

最新のカスタム事例を見ていく前に、ジムニー5ドア(ノマド)の基本情報に触れておきましょう。

ジムニー5ドアのサイドビュー

1-1 ジムニー5ドア(ノマド)の特徴

ジムニー5ドア(ノマド)は、従来のジムニーシエラと比較して以下の3点に特徴があります。

ノマドの特徴①:世界10か国以上で販売中

2023年にインドのマルチ・スズキで生産開始以来、ジムニー5ドアは、すでにアジア、中南米、アフリカなど世界10か国以上で販売されています。

もともと日本固有の規格である軽自動車(ジムニー)の派生車としては異例のことです。

ノマドの特徴②:国内では「ジムニーノマド」として発売予定

多くの国では「Jimny 5-door」という名称で販売されているジムニー5ドアですが、国内では「ジムニーノマド」となる予定です。

「ノマド」はスズキが1990年に3ドア「エスクード」を5ドアモデル化する際に付けた名称。

フランス語で「遊牧民」を意味しますから、ジムニーにもぴったりです。

スズキエスクード・ノマド
エスクード・ノマド
画像引用:スズキ株式会社公式

ノマドの特徴②:5ドア化によるユーティリティー性のアップ

ジムニーシエラに比べて全長で415mm、ホイールベースも340mm延長されました。

これに伴い、後部座席の居住性が向上し、荷室容量も126リットル分増加しています。

新たに手に入れたスペースを使って、ファミリーユースやキャンプなど様々な用途で使いやすくなった点が特徴です。

これらの特徴から、ジムニー5ドア(ノマド)は従来モデルと比べて実用性が大幅に向上していることがわかります。

1-2 ジムニー5ドア(ノマド)の国内発売に関する最新情報

次に、国内での発売情報について見ていきましょう。

現時点(2025年1月16日時点)で以下の3点が判明しています(複数のディーラーで確認が取れました)。

最新情報①:2025年1月30日に発表予定

2025年1月30日に国内販売が発表されます。

実際の納車は、2025年4月以降となるようです。

ジムニーシエラの納車待ちのユーザーには、既に振り替えが打診されています。

最新情報②:価格帯はシエラより57万円程度高め

グレードは単一のみ(モノグレード)となり、価格が265~275万円となるようです。

ジムニーシエラの上級グレード「LC」の価格帯(約208~218万円)に対して、57万円アップです。

乗り出し価格は、300万円~ですね。

最新情報③:ボディカラーは全6色

ボディカラーは、以下の6色となります。

  • モノトーン
    • アークティックホワイトパール
    • ブルーイッシュブラックパール
    • セレスティアルブルーパールメタリック
    • ジャングルグリーン
  • 2トーン
    • シフォンアイボリーメタリック+ブラック
    • シズリングレッド+ブラック

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

2 ジムニー5ドア(ノマド)カスタムの魅力

ジムニー5ドア(ノマド)は、その拡張されたボディと積載性から、カスタムベース車として魅力的なモデルです。

ジムニーシエラに比べ、延長されたホイールベースと、車内空間の拡大によって、カスタムの幅が広がっています。

ジムニーノマドがカスタムベース車として魅力的な理由

魅力①:拡張された車体サイズ

5ドア化によりホイールベースが延長され、後部座席や荷室のスペースが増加しています。

これにより、オフロード仕様でリフトアップした場合でも見た目の迫力が増します。

ジムニー5ドアをリフトアップしたカスタム例
画像引用:みんカラ

魅力②:多彩なカスタムの可能性

ジムニーは、悪路走行に特化した「ラダーフレーム構造」の車種。

その独特なデザインと構造から、メルセデス・ベンツのGクラス(ゲレンデ)やジープ・ラングラーのロングボディに対応したカスタムも可能になります。

もちろん、5ドア固有の問題(荷室の段差解消)に対応するカスタムも増えてくるでしょう。

魅力③:向上した実用性

2列目ドアの追加と広い荷室により、キャンプやアウトドアに必要な装備をシエラ以上に積載できます。

これにより、キャンパーやアウトドア派にとって理想的なカスタムベース車となります。

ルーフの面積も増えたので、これまで以上にルーフキャリアの活躍場面が増えそうです。

ジムニー5ドアのキャンプ仕様
画像引用:DRIVE SOUTH AFRICA

これらの魅力よって、カスタムの方向性も進化するでしょう。

3 東京オートサロンでのジムニー5ドア(ノマド)カスタムの最前線

2025年に1月の東京オートサロン2025に出品されたジムニー5ドアのカスタムモデルの中から、ジムニー初心者の目線で気になる3台をベスト3形式でご紹介します。

それぞれが異なるコンセプトでカスタムされており、ジムニーノマドのカスタムの可能性を実感できるはずです。

このサイトのテーマの一つである「タイヤ」についてもこだわってご紹介します。

3-1 第3位:キャンプスタイルに特化した「N’s LIMITED IRONMANCAMPER」

N's LIMITED IRONMANCAMPER

岩手のカスタムショップ「エヌズ・ステージ」が手掛ける「N’s LIMITED IRONMANCAMPER」は、まさにキャンプ好きのためのジムニー5ドアと言えるでしょう。

電動ポップアップルーフの採用により、車内スペースを最大限に活用し、大人2人が快適に就寝できる空間を実現しています。

このカスタムのポイントは以下の4点です。

ポイント①:電動ポップアップルーフ

ホワイトハウス社が開発した電動ポップアップルーフは、ボタン一つで簡単に開閉でき、車内空間を大幅に拡張します。キャンプだけでなく、災害避難用としても使えそうです。

ポイント②:レカロシート

RECARO「SR-C BK100H」シートを採用し、長時間のドライブでも快適に過ごせるよう配慮されています。もちろんカッコよさも際立ちます。

レカロシートが際立つN's LIMITED IRONMANCAMPER

ポイント③:遊び心満載のデザイン

キネティックイエローのボディですが、「マットサンドベージュ」にラッピング。

手触り感とブラックとのコントラストでアウトドアの雰囲気を演出しています。

リフトアップキット、ハイブリッジファーストのオーバーフェンダー、LEDテールランプが組み込まれています。

N's LIMITED IRONMANCAMPERのリアビュー

ブラックを基調としたスタイリッシュな外観に、オレンジ色のアクセントカラーが映えるデザインとなっています。

このカスタムモデルは、キャンプにとどまらず、遊び心満載のカスタムが楽しめる仕様です。

装着されたタイヤは「トーヨーOPEN COUNTRY M/T 245/75R16」(H4)

「N’s LIMITED IRONMANCAMPER」に装着されているタイヤは、トーヨータイヤの「OPEN COUNTRY M/T」です。

ジムニー用のオフロードタイヤとしては定番中の定番。

中でも選択されたのは、特にオフロード性能に優れたマッドテレーン(M/T)のブラックレター。

トーヨータイヤの「OPEN COUNTRY M/T」

タイヤのポイント①:アグレッシブなブロックパターン

泥濘地や岩場など、悪路での走破性が高いブロックパターンのモデルです。

サイドウォールも非常に強靭で、岩に擦れてもビード切れしにくい構造になっています。

タイヤのポイント②:見た目のインパクト

外径が784mm(純正タイヤの外径は693mm)あり、迫力ある外観を演出します。

リフトアップされたボディとの相性も抜群で、ワイルドな外観をさらに引き立てます。

以上、第3位の「N’s LIMITED IRONMANCAMPER」でした。

3-2 第2位:Gクラス風がカッコ良い「AERO OVER G62L -5 door model」(H3)

AERO OVER G62L -5 door model

大阪のAERO OVERが制作した「G62L -5door model」は、メルセデスAMG G63を彷彿とさせる迫力あるデザインが特徴です。

このカスタムモデルのポイントは以下の3点です。

ポイント①:Gクラス風のエクステリア

メルセデスAMG G63をリスペクトし、専用設計のモールやオーバーフェンダー、サイドステップを装着。

ジムニー5ドアのロングホイールベースを活かしたデザインとなっています。

本家のAMG G63
本家のAMG G63
画像引用:WELLA Nagoya Co.,Ltd.

ポイント②:高品質なパーツ

美しい仕上がりの左右4本出しマフラーが、スポーティさと高級感を演出。AERO OVERオリジナルのエアロパーツも、高い品質とフィット感を与えています。

AERO OVER G62Lのサイドビュー
突き出した2本のマフラーがクール

ポイント③:スポーティな足回り

自社製の「KFW M-MOTION 7.0J-18inch」シエラ専用ブラックポリッシュホイールを装着し、ローダウンと相まって足元から高級感を醸し出しています。

このカスタムモデルは、街中で注目を集めること間違いなしです。

装着されたタイヤは「ピレリCINTURATO P7 215/50R18」

「AERO OVER G62L -5 door model」には、ピレリの「CINTURATO P7」が装着されています。

このタイヤは、プレミアムカー向けに開発された高性能タイヤで、静粛性と乗り心地の良さが特徴です。

ピレリの「CINTURATO P7」

タイヤのポイント①:高級車用のタイヤ

AUDI・BMW・JAGUAR・MERCEDESなどの自動車メーカーと協力してタイヤを設計。

高級車との完璧なフィット感を実現するモデルです。

タイヤのポイント②:見た目の迫力

装着されたタイヤは外径が673mmで、純正タイヤの外径693mmより小さいにもかかわらず、高扁平率と18インチのホイールによって、純正よりも外径がむしろ大きく見え迫力満点

以上が、第2位の「AERO OVER G62L -5 door model」です。

3-3 第1位:現実的なカスタム「AXELL JIMNY」

 AXELL JIMNYのフロント部分

第1位は、名古屋のアクセルオートコーポレーションが手掛ける「AXELL JIMNY」です。

リフトアップやルーフキャリアなど、本格的なオフロード仕様でありながら、日常使いも可能なバランスの取れたカスタムが魅力。

初心者でも手が届きそうな現実なカスタムが魅力的でした。

 AXELL JIMNYのサイド部分

このカスタムのポイントは以下の4点です。

カスタムポイント①:高品質なカスタムパーツ

RAYSの「VERSUS」(16インチ8.0J-10)のホイールやShowa Garageのルーフキャリアやラダーが目を引きます。

高品質なパーツなのが良く分かり、すぐにでも取り付けたくなります。

ショウワガレージのルーフキャリア

カスタムポイント②:足回りの美しさ

Showa Garageのリフトアップキットを装着し、RAYSのホイール、ヨコハマGEOLANDARが足回りを引き締めて美しく見えます。

リフトアップと大径タイヤを組み合わせることで、オフロード性能を向上させながら、街乗りでもハイセンスをアピールできそうです。

カスタムポイント③:バランスの取れたカスタム

コストパフォーマンスにも気にしながら、機能性とデザイン性を両立。

ルーフキャリアやラダーを装着することで、アウトドア用品の積載性を高めながら、スタイリッシュな外観も実現しています。

このバランスの良さに惹かれました。

 AXELL JIMNYのリア部分

装着されたのはヨコハマタイヤ「GEOLANDAR X-AT 215/70/R16」

「AXELL JIMNY」には、ヨコハマタイヤの「GEOLANDAR X-AT」が装着されています。

このタイヤは、オンロードとオフロードの両方をバランス良くこなせるオールテレーンタイヤです。

ヨコハマタイヤの「GEOLANDAR X-AT」

タイヤのポイント①:ゴツゴツ感

ショルダー部は2つの異なる形状のブロック、センター部は4つの異なる形状を配置し、アグレッシブなブロックパターンを実現。

サイド上部にも、凹凸量の大きいブロックを展開。

同じオールテレーンのG015と比べても、荒々しいルックスとなっています。

タイヤのポイント②:オンロードでの快適性

ゴツゴツ感がありつつも、乗り心地を考慮。

オフロード専用のマッドテレーン(M/T)タイヤとは一線を画し静粛性を確保しています。

ドレスアップと快適性を高い次元で両立しているタイヤです。

それぞれのカスタムカーのコンセプトに合わせたタイヤが選ばれていることがわかりました。

タイヤ選びは、カスタムカーの性能や外観を大きく左右する重要な要素になります。

以上、東京オートサロン2025で見つけたジムニー5ドア(ノマド)の最新カスタム事例ベスト3でした。

4 ジムニー5ドア(ノマド)カスタムの可能性への期待 (H2)

ジムニー5ドア(ノマド)の発売により、ジムニーのカスタムシーンは新たなステージを迎えます。

ロングホイールベースと広々とした室内空間は、カスタムの幅を大きく広げ、より個性的な一台を作り出すことを可能にします。

ここでは、ジムニー5ドアのカスタムが今後どのような方向へ発展していくのか、3つの可能性について考えてみます。

4-1 拡張された車体サイズを活かしたロングボディならではのカスタム

ジムニーノマド(5ドア)は、3ドアモデルと比較して全長が415mm伸びているため、ロングボディならではのカスタムが可能です。

具体的にはこのようなカスタムです。

オーバーフェンダーやエアロパーツの装着

よりワイドなボディを強調し、迫力のある外観にカスタムすることができます。ロングボディに合わせた専用設計のエアロパーツを装着することで、スタイリッシュな外観に仕上げることができます。

大型のルーフキャリアの装着

長尺物も積載できるようになり、アウトドアレジャーの幅が広がります。ホワイトハウス社が開発した電動ポップアップルーフなども検討の対象に加わります。車中泊仕様にカスタムするのもおすすめです。

4-2 後席ドアや広い荷室、荷室の段差解消などの新たなカスタム

ジムニー5ドア(ノマド)の大きな特徴の一つである後席ドアと広い荷室は、新たなカスタムの可能性を広げてくれます。

例えば、次のようなカスタムです。

後席の快適性向上

後席にシートヒーターやエンターテイメントシステムを取り付け、4人が快適に移動できる空間を実現できます。

荷室の段差解消

2列目の背もたれを倒した状態で生まれる荷室の段差を解消し、フラットな荷室にすることで、大きな荷物も積みやすくなります。後席をフラットにして本格的なキャンピングカーにカスタムすることも可能です。

ジムニー5ドアの荷室の段差
画像引用:PHILIPPINES SUZUKI CORPORATION

4-3 向上した実用性を活かしたアウトドアやファミリーユースカスタム

ジムニーノマド(5ドア)は、アウトドアレジャーやファミリーユースにも最適な一台です。

このような新たな可能性で次のようなカスタムをすることも想定できます。

キャンプ仕様

ルーフテント、カーサイドタームを装着したり、冷蔵庫やミニキッチンを装備したりして、本格的なキャンプ仕様にカスタムできます。

ファミリーカー仕様

チャイルドシートを装着し、普通の乗用車と同様にファミリーが安心してドライブを楽しめるようにカスタムすることもできます。

ジムニー5ドアの荷室の活用例
画像引用:Al Rostamani Group
ペットとのドライブ仕様

ペット用のシートやケージを設置し、愛犬や愛猫と一緒にドライブを楽しむことができます。ジムニー5ドアでは、大型犬であっても一緒に乗ることができるかもしれません。

ジムニーノマド(5ドア)は、このように、その高いポテンシャルにより、カスタムの幅が大きく広がることが期待されます。

5 ジムニー5ドア(ノマド)のカスタム最前線と新たな可能性のまとめ

この記事をまとめるとこのとおりです。

この記事のまとめ

〇東京オートサロンで発見したジムニー5ドアの最新カスタム車ベスト3

  • 3位:キャンプスタイルに特化した「N’s LIMITED IRONMANCAMPER
  • 2位:Gクラス風がカッコ良い「AERO OVER G62L -5 door model
  • 1位:現実的なカスタム「AXELL JIMNY

〇今後期待される新たなカスタムの可能性

拡張された車体サイズを活かしたロングボディならではのカスタム
・オーバーフェンダーやエアロパーツの装着
・大型のルーフキャリアの装着
後席ドアや広い荷室、荷室の段差解消などの新たなカスタム
・後席の快適性向上
・荷室の段差解消
向上した実用性を活かしたアウトドアやファミリーユースカスタム
・キャンプ仕様
・ファミリーカー仕様
・ペットとのドライブ仕様

今後、ますます盛り上がることが予想されるジムニー5ドアのカスタムシーンから目が離せません。

この記事を書いた人

クルマと共にするライフスタイルを追求するブロガー兼クルマ売買のアドバイザー
クルマがあるからこそ人生は素晴らしい。そんなクルマの魅力を伝えています。

「実際に見て触って使ってみる」をモットーに、カーアクセサリーの選び方やクルマの賢い売り方・買い方に関する情報を発信中。

クルマの売買に関するサポートや記事の監修なども行っています。

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