ジムニーノマドの納車を待つ私が、今まさに直面している9インチディスプレイオーディオ選び。それは、非常に面白い局面を迎えています。
長らく「音質派」の鉄板モデルとされてきた王者パイオニア「DMH-SF700」。
そこへ、待望のワイヤレス機能を搭載した最新機種「DMH-SF600」が登場。しかし、その最新モデルは、意外にもオーディオ性能の根幹で旧機種に劣るという、悩ましい事実を抱えています。
そして、そのパイオニア兄弟の争いに、ジムニー専用設計による完璧な一体感を武器とする「アルパイン」がどう割って入るのか。
この記事は、ジムニー用の9インチDA市場における、この三つ巴の戦いをご紹介するものです。
「最新機能」か、「音質の土台」か、それとも「車種専用の美学」か。
5つの核心的なポイントで3モデルを徹底的に比較検証します。
ジムニー・シエラ・ノマドのディスプレイオーディオ選びの参考にしていただければ幸いです。
この記事にはプロモーションが含まれています。
この記事のまとめ
- ジムニー用9インチディスプレイオーディオ 3つの個性
- DMH-SF700:最高の音質と発展性を持つ旧王者
- DMH-SF600:ワイヤレスと経済性に優れた最新機
- アルパイン:ジムニー専用設計で高満足度を誇る専用機
- 選択における3つのトレードオフ
- 音質を取ると? → SF700は有線接続と動作速度が課題
- 利便性を取ると? → SF600は音質の土台と解像度が課題
- 見た目を取ると? → アルパインは総導入コストが課題
ジムニーのディスプレイオーディオやカーナビのおすすめについては、こちらの記事をご覧ください。


1 ジムニー用9インチDA頂上決戦:3モデルのプロフィールと比較
まずは、この頂上決戦に参加する3モデルが、それぞれどのような個性と実力を持った挑戦者なのか。そのプロフィールを詳しく見ていきましょう。
1-1 【カロッツェリア】音質を極める旧王者「パイオニア DMH-SF700」

2020年6月発売ながら、今なお音質重視派から絶大な支持を集める、このカテゴリーのベンチマーク的存在です。最大の武器は、4.0Vという高電圧プリアウトと、DSDネイティブ再生にも対応する圧倒的なオーディオ性能。
まさに「音の土台」を最優先に設計されたフラッグシップモデルです。
主要スペック | パイオニア DMH-SF700 |
---|---|
画面 | 9V型 HD (1280×720) |
プリアウト電圧 | 4.0V(高電圧・高音質) |
ハイレゾ対応 | DSD64/DSD128ネイティブ再生 |
スマホ連携 | 有線 Apple CarPlay / Android Auto |
HDMI入力 | あり(Fire TV Stick等で動画視聴可能) |
音声認識 | Amazon Alexa内蔵 |
USB給電 | Type-C、最大3.0A |
発売時期 | 2020年6月 |
ジムニーオーナーの口コミ・評判
ナビは要らないのでディスプレイオーディオにしました。
本来ならフローティングで取り付けですが、社外品の9インチパネルを使って取り付けてます。
内蔵アンプでも良い音鳴らします♪腰痛きのこさん (JB74オーナー) 出典:みんカラ


これなんです。僕が一度は「結論」とした、揺るぎない「音の土台」。良い音を鳴らすわけです。でも、改めて仕様を見ると、スマホ連携が有線であるなど古さも感じます…。最高の音質のために、日々の快適性をどこまで許容できるか。うーん、本当に悩ましい。
DMH-SF700を「結論」とするに至った経緯は、こちらの記事にまとめています。


1-2 【カロッツェリア】ワイヤレスが魅力の新世代機「パイオニア DMH-SF600」


2025年5月に登場した、パイオニアの新たな戦略を体現した最新モデル。旧王者が追求した「全部入り」から、「ユーザーが最も求める機能」であるワイヤレス接続に特化。
一部スペックを意図的に削ぎ落とすことで、現代的な利便性と戦略的な価格を実現しました。
主要スペック | パイオニア DMH-SF600 |
---|---|
画面 | 9V型 WSVGA (1024×600) |
プリアウト電圧 | 2.0V(標準電圧) |
ハイレゾ対応 | ダウンサンプリング再生 |
スマホ連携 | ワイヤレス + 有線 Apple CarPlay / Android Auto |
HDMI入力 | なし |
Bluetooth | 5.2(最新規格) |
発売時期 | 2025年5月 |
オーナーの口コミ・評判
最新機種なので口コミは少ないですが、ジムニー以外の車種のオーナーが次のようにコメントしています。
操作感は特に不便に思うことはないです!
NAO_69Zさん 出典:みんカラ
ファイヤスティックなどを使えばYouTubeなども見れるらしいです
ディスプレイは9インチですがエアコンの吹き出し口を少しは遮りますが全然問題はありません
音質もカロッツェリアなので不満はありません





最新機種なだけに死角なしに見えますが、音質ではSF700に及ばない点が唯一残念なところ。でも、口コミでは「音質も不満なし」との声があり、複雑な気持ちになっています。はやり悩ましい…。
1-3 【アルパイン】ジムニー専用設計の完成度「PF9DA-JI-64」


2024年12月発売の、まさに「ジムニーのためだけに生まれた」特別なモデル。アルパインが掲げる「パーフェクトフィット」を体現し、ダッシュボードに完璧に溶け込む専用設計が最大の価値。
後付け感を完全に排除した、純正オプション以上の仕上がりを追求しています。
主要スペック | アルパイン PF9DA-JI-64 |
---|---|
画面 | 9V型 WXGA (1280×720) |
プリアウト電圧 | 4.0V(高電圧・高音質) |
ハイレゾ対応 | ハイレゾ再生対応 (FLAC/WAV/APE) |
スマホ連携 | ワイヤレス + 有線 Apple CarPlay / Android Auto |
HDMI入力 | 入出力可能 |
デザイン | ジムニー専用「パーフェクトフィット」JB74、JC74にも対応 |
USBポート | 2系統 (2.4A+1.5A) |
発売時期 | 2024年12月 |
ジムニーオーナーの口コミ・評判
携帯を繋げばナビもオーディオも使えるようになるので、最近はディスプレイオーディオで十分です💡
逆に繋がないとただのラジオですけどw
このサイズだとフローティングタイプが多いですが、専用設計でジムニーのナビ枠にジャストサイズ!
メーカー設定をすればステアリングスイッチもしっかり使えます。マツジンさん 出典:みんカラ
Apple CarPlay は無線接続出来るのでとても便利ですね。USBは2系統あります。HDMIで色々な接続が出来ます。(中略)
出典:Yahoo ショッピング
画面のほうも9インチと大きく、見た目もイイですね。満足です。大変オススメ出来る商品です。





専用設計でジムニーのオープニング画像があるだけでなく、USBが2系統ある点がパイオニアよりも優れていますね!取付キットも同梱されていますし。。ますます悩ましいです。
1-4 【総合スペック比較表】一目でわかる!ジムニー用9インチDA 3モデルの違い
さて、個性豊かな3モデルのプロフィールを見てきました。ここでは、その核心的なスペックを一つの表にまとめ、客観的な数値で違いを明らかにします。この表が、次の詳細な比較分析の基礎となります。
比較項目 | パイオニア DMH-SF700 | パイオニア DMH-SF600 | アルパイン PF9DA-JI-64 |
---|---|---|---|
発売時期 | 2020年6月 | 2025年5月 | 2024年12月 |
画面解像度 | HD (1280×720) | WSVGA (1024×600) | WXGA (1280×720) |
ワイヤレス接続 | なし | あり | あり |
プリアウト電圧 | 4.0V | 2.0V | 4.0V |
DSDネイティブ再生 | あり | なし | なし |
HDMI入力 | あり | なし | あり |
Amazon Alexa | あり | なし | なし |
マウント方式 | フローティング | フローティング | 専用フィット |
取り付けキット | 別途必要 (約19,800円) | 別途必要 (約19,800円) | 付属 |
総導入コスト目安 | 約10.3万円~ | 約9.2万円~ | 約9.8万円~ |



こうして数字を並べると、各モデルの「思想」が透けて見えますね。SF700は音質に全振り、SF600は利便性に舵を切り、アルパインは専用設計という価値と拡張性で勝負している。本当に、どれも一長一短。これは決戦の名にふさわしい戦いだ…。
2 5つの重要ポイントで優劣を判定!ジムニーに最適な9インチDAはどれ?
セクション1で紹介した個性豊かな3モデル。ここからは、ジムニーオーナーが本当に気になるであろう5つの重要ポイントで、それぞれの優劣をランキング形式で判定していきます。なぜその順位になったのか、理由と共に詳しく解説します。
2-1 画面性能対決:解像度のSF700か、調整機構のSF600か?
毎日目にするディスプレイの品質は、満足度を直接左右する重要な要素です。
【画面性能ランキング】
1位:アルパイン PF9DA-JI-64
2位:パイオニア DMH-SF700
3位:パイオニア DMH-SF600
1位のアルパインは、HD同等の高解像度(WXGA)と、ジムニー専用設計による映り込みの少なさを両立しており、総合的な画面性能で最も優れています。


2位のDMH-SF700も同じくHD解像度で非常に美しいですが、ユーザーレビューでフローティング式ゆえの「走行時のモニターの振動」が指摘されており、安定性の面でわずかにアルパインに劣ると判断しました。
3位のDMH-SF600は、解像度がWSVGAと他の2機種に劣る点が最大の理由です。黒の再現性に優れるパネル技術や、多彩なモニター調整機構を持つものの、純粋な精細さの差を埋めるには至りませんでした。



うーん、画面はアルパインに軍配が上がりました。解像度も高くて、何よりジムニーにピッタリ収まるデザインは正義。SF700もHDで綺麗なので同等だとは思います…。
2-2 オーディオ性能対決:「音の土台」で選ぶならSF700一択か?
将来のシステムアップまで見据えた時、各モデルの思想の違いが最も明確に現れるのが、このオーディオ性能です。
【オーディオ性能ランキング】
1位:パイオニア DMH-SF700
2位:アルパイン PF9DA-JI-64
3位:パイオニア DMH-SF600
1位は、文句なしでDMH-SF700です。CDを遥かに超える高音質音源DSDのネイティブ再生に対応しているのは、このモデルだけです。さらに、4.0Vの高電圧プリアウトと、最も調整範囲の広いタイムアライメント機能(0~490cm)を兼ね備え、「音の土台」として最高のスペックを誇ります。


画像引用:Pioneer公式
2位のアルパインも、SF700と同等の4.0Vプリアウトを備えており、システム発展性が非常に高いです。DSDネイティブ再生に対応していない点だけで、SF700に一歩譲る形となりました。
3位のDMH-SF600は、2.0Vのプリアウトと、ハイレゾ音源をCD品質に変換して再生するダウンサンプリング方式である点が、他の2機種との明確な差です。もちろん、相対的に低いだけで、性能としては十分です。



ここは、やっぱり僕が惚れ込んだSF700が圧勝。DSDネイティブ再生は、音好きにとって夢の機能です。アルパインの4.0Vも本当に魅力的だけど、最後の最後で音源へのこだわりが勝敗を分けましたね。
2-3 スマホ連携対決:SF600の「完全ワイヤレス」は絶対的な価値か?
毎日の快適性を大きく左右するのが、スマートフォンとの接続方法です。
【スマホ連携ランキング】
1位:パイオニア DMH-SF600
2位:アルパイン PF9DA-JI-64
3位:パイオニア DMH-SF700
1位のDMH-SF600は、ワイヤレス接続に対応しているだけでなく、最新のBluetooth 5.2を搭載しており、接続の安定性と速度において最も現代的な仕様です。毎日の乗り降りでケーブルの抜き差しが不要という快適性は、絶大な価値があります。


画像引用:Pioneer公式
2位のアルパインもワイヤレス接続に対応しており、非常に便利です。Bluetoothのバージョンが4.2である点と、USBポートが2系統ある実用性を考慮し、SF600と僅差の2位としました。
DMH-SF700は、3位となりました。有線接続のみである点が最大の理由です。ユーザーレビューでは、有線にも関わらず接続が不安定になるケースも報告されており、利便性の面では明確に劣ります。ただし、最大3.0AというUSBの充電能力は3モデル中最強です。



これはSF600の勝ちですね…。毎日の使い勝手を考えたら、やっぱりワイヤレスは正義。SF700は充電能力は高いけど、毎回ケーブルを挿す手間は大きいなぁ。
2-4 装着性とデザイン対決:アルパインの「純正フィット感」は揺るがないか?
製品がジムニーのインテリアにどれだけ美しく収まるかは、満足度を左右する重要な要素です。
【装着性とデザインランキング】
1位:アルパイン PF9DA-JI-64
2位:パイオニア DMH-SF600
3位:パイオニア DMH-SF700
1位は、議論の余地なくアルパインです。ジムニー専用に設計された「パーフェクトフィット」による、まるで純正品のような完璧な一体感は、他のモデルでは決して得られない絶対的な価値です。


2位のDMH-SF600と3位のDMH-SF700は、どちらも汎用のフローティング式で、別途取り付けキットが必要です。
しかし、SF600はモニターの調整機構が上下/前後/左右と多彩なため、スイッチ類への干渉を避けやすく、SF700よりも装着の自由度が高いと評価し、2位としました。
なお、SF600とSF700はパイオニア公式からジムニーへの装着時にスイッチ干渉の可能性が指摘されています。
ディスプレイを倒したときに車両側と干渉するため、可動範囲が狭くなります。
出典:パイオニア公式:DMH-SF700の車種別適合情報



これはもう、アルパイン以外あり得ないでしょう!純正品以上の純正感!装着性とデザインではアルパインが圧勝です。
2-5 経済性対決:本体+取付キットの総額で見るコスパ最強機は?
最後に、本体価格だけでなく、必須となる取り付けキットまで含めた「真の導入コスト」で比較してみましょう。
【経済性ランキング】
1位:パイオニア DMH-SF600
2位:アルパイン PF9DA-JI-64
3位:パイオニア DMH-SF700
1位は、DMH-SF600です。本体価格が最も安価で、取り付けキット(約19,800円)を含めた総導入コストが約9.2万円~と、最も低く抑えられます。
ちなみに、DMH-SF600やSF700には、次のような取付キットが必要となります。


2位のアルパインは、本体価格(約9.8万円~)に取り付けキットが含まれているため、追加費用なしで装着できます。総コストではSF600と僅差であり、専用設計の価値を考えれば非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
3位のDMH-SF700は、本体価格が比較的高いうえに、別途取り付けキットが必要なため、総導入コストが約10万円~と相対的には最も高価になります。



総額で見ると、SF600が一番お財布に優しいんですね。とはいえ、その差は大きくありません。購入するショップや時期によってもブレますから、それほど気にする項目ではないですね。
3 【総合評価】後悔しない!あなたに合うジムニー用9インチDAはこれだ!
さて、5つの重要ポイントで3つのモデルを徹底的に比較してきました。スペック、価格、そしてオーナーの声。すべての情報を踏まえた上で、あなたがどのモデルを選ぶべきか、ライフスタイル別に最終的な推奨を提示します。
3-1 将来の音質発展性を重視するあなたへ → パイオニア DMH-SF700
「今は純正スピーカーでも、いつかは本格的なオーディオシステムを組みたい」「目先の利便性よりも、最高の音質を実現できる『可能性』に投資したい」と考える、オーディオファイル志向のあなた。
確かに、DMH-SF700は最新のワイヤレス機能を搭載しておらず、ユーザーレビューでは動作の「もっさり感」も指摘されています。しかし、それらのデメリットを補って余りある、このモデルを選ぶべき明確な理由が、その圧倒的なオーディオ性能にあります。


- 最高の「音の土台」: 将来、外部アンプを追加した際に真価を発揮する4.0Vの高電圧プリアウトと、他のモデルにはない唯一無二のDSDネイティブ再生対応が、最高の音質を手にできます。
- 高精細なHD画面: 音楽だけでなく、HDMI入力経由での映像コンテンツも最高の画質で楽しむことができ、メディアプレーヤーとしての基本性能も万全です。
- 多彩な調整機能: タイムアライメントの調整範囲が0~490cmと最も広く、より緻密な音場創りが可能。あなたのこだわりに応える懐の深さがあります。


つまり、今日の快適さよりも「明日の最高の音」という価値に投資したいあなたにとって、これらのオーディオに特化した特徴こそが、DMH-SF700が最適解である理由なのです。



僕が最終的にこのモデルに惹かれ続ける理由が、まさにこれです。少し不便な部分があっても、ジムニー用のスピーカーやアンプを追加した時、この「4.0V」と「DSD」が真価を発揮する。音楽好きのなので、ワクワクします!
3-2 最新の利便性を最優先するあなたへ → パイオニア DMH-SF600
「ジムニーは毎日の通勤や買い物にも使う」「乗るたびにケーブルを抜き差しするのは面倒だ」と感じる、日々の使い勝手とコストパフォーマンスを重視する、現実的でスマートなあなた。
DMH-SF600は、画面解像度や「音の土台」となるプリアウト電圧で、兄貴分であるSF700に一歩譲ります。しかし、そのトレードオフによって手に入れたメリットは、日々のカーライフを重視するあなたにとって、非常に大きな価値を持ちます。


- ケーブルレスの快適さ: 完全ワイヤレスでのApple CarPlay / Android Auto接続は、日々の乗り降りでのケーブル着脱の煩わしさから、あなたを完全に解放してくれます。
- 最新の接続安定性: 最新規格のBluetooth 5.2を搭載しており、旧モデルよりも安定したワイヤレス接続が期待できます。
- 圧倒的な経済性: 総導入コストが3モデルの中で最も安く、最新のワイヤレス機能を最も低価格で手に入れることができます。
すなわち、オーディオの究極性能よりも、毎日使う上での「ストレスフリーな利便性」と「コストパフォーマンス」を最優先するあなたにとって、DMH-SF600は最も賢い選択と言えるのです。


ジムニーノマド専用のセット商品もあります。





正直、僕もこのモデルに惹かれています…。毎日通勤でジムニーを使うなら、間違いなくこちらを選ぶと思います。あのケーブルの抜き差しから解放される生活は、想像以上に快適なはずですから。
3-3 何よりも見た目の一体感を求めるあなたへ → アルパイン PF9DA-JI-64
「性能も大事だけど、それ以上にジムニーのインテリアを完璧に仕上げたい」「後付け感のあるパーツは絶対に許せない」と考える、美意識の高いあなた。
アルパインの価格は、3モデルの中で最も高価な選択肢の一つです。また、オーディオの最高峰スペック(DSD再生)という点では、SF700に軍配が上がります。しかし、このモデルには、スペック表の数字だけでは決して測れない、ジムニーオーナーの心を掴む唯一無二の価値があります。


- パーフェクトフィット: ジムニー専用設計による、まるで純正品のような完璧な装着美。これこそがアルパインの真骨頂であり、他のモデルでは決して得られない満足感を提供します。
- 妥協のない設計: スイッチへの干渉や走行時の振動といった、フローティングタイプが抱える潜在的な問題を根本から解決し、日常の使い勝手も完璧です。
- 高い基本性能: ワイヤレス接続や4.0Vプリアウト、HD同等の高精細画面など、デザインだけでなく基本性能も妥協していません。
すなわち、単なる電子機器としてではなく、「ジムニーのインテリアを完成させる最後のピース」としての価値を求めるあなたにとって、この完璧な一体感こそが、アルパインが最適解である最大の理由です。





もう、これは理屈じゃないんですよね…。性能比較をすればするほど、逆にこのアルパインが持つ「感性に訴えかける力」の強さを感じます。ドアを開けた瞬間に「これにして良かった」と思える。その気持ちこそが、最高のコストパフォーマンスなのかもしれません。
4 【最終結論】徹底比較を経て私が選ぶ一台
最後に、私が下した最終的な結論と、その理由をお話しさせていただきます。
最終的な選択は「パイオニア DMH-SF700」です。その理由は、これだけです。
実は、私はディスプレイオーディオの導入と同時に、パイオニア製のスピーカーシステムへの交換も計画しています。良いスピーカーの性能を最大限に引き出すには、全ての音の源流となるヘッドユニットの「土台」が何よりも重要になります。
その点において、DMH-SF700が持つ以下の特徴は、他のモデルにはない決定的なアドバンテージでした。
- 4.0Vの高電圧プリアウト: 将来、外部アンプを追加する際に、ノイズの少ないクリアな信号を送るための生命線です。
- DSDネイティブ再生対応: CDを遥かに超える情報量を持つハイレゾ音源の真価を、余すところなく引き出すための、オーディオファイルにとっての最終兵器です。
そして、HDMI入力による映像を見る場合でも、Fire TV Stickなどを接続して大画面で映像を楽しみながら、良い音で聞くことができます。
ワイヤレス非対応やUIの動作速度といった弱点は認識していますが、私の価値観では、「最高の音の土台」というメリットがそれらを上回りました。



ただ、また納車までには時間がありそうです。それまでに心変わりもあるかもしれません。それほど、ライバルたちが強力なのです。。。
結局、こんなふうに悩んでいるときが一番楽しいんですよね(笑)。
5 まとめ:ジムニー用9インチDA選びの結論と、後悔しないための最終チェック
以上、ジムニーのディスプレイオーディオのうち、9インチサイズの3機種を比較してきました。なかなか悩ましいところですが、何を優先するかという、ユーザーの好みに行きつきます。
この記事のポイントをまとめると、以下のとおりです。
この記事のまとめ
- ジムニー用9インチディスプレイオーディオ 3つの個性
- DMH-SF700:最高の音質と発展性を持つ旧王者
- DMH-SF600:ワイヤレスと経済性に優れた最新機
- アルパイン:ジムニー専用設計で高満足度を誇る専用機
- 選択における3つのトレードオフ
- 音質を取ると? → SF700は有線接続と動作速度が課題
- 利便性を取ると? → SF600は音質の土台と解像度が課題
- 見た目を取ると? → アルパインは総導入コストが課題
この記事が、あなたの9インチ・ディスプレイオーディオ選びの参考になれば幸いです。






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